最近、ツインレイという言葉が流行していることで、
『運命の人は、あらゆる試練を乗り越えた先に統合する』
といった概念が浸透してきていますね。
1000人以上をアロマ心理学で診断し、あらゆる著書から臨床例やデータを取ってきた私は、このツインレイ概念に対して、真逆の説を唱えています。
実は、この『運命の人は、あらゆる試練を乗り越えた先に統合する』は、脳に刻み込まれた執着する相手である『カルマ恋愛相手』のことをいい、運命の相手は、自分が精神的成長を迎えた先に出会える相手であり、自分で試練を乗り越えた先にあるご褒美相手であると、アロマ心理学ではお伝えしているのです。
では、なぜ、『運命の人は、あらゆる試練を乗り越えた先に統合する』といった概念が浸透しているのでしょう。
恋というものは、ドーパミンが脳内でたくさん放出される快楽的行為です。
私達、ホモ・サピエンスは、1万年前からの脳の癖で、狩猟採取民時代に生き残るために、不確実なものでも、行動しないといけないという脳の省エネ機能を持ち合わせています。
果実がなっていると思われる木を見つけたとします。
『この木は、果実がなる木だ」と思っても、登ることをしないと、果実があるかどうかわからない。
でも、ここで、登らなければ、餓死して死ぬ可能性がある。
だから、脳は、不確実なものでも、行動を起こさせるために、快楽物質を分泌し、脳で考えなくても、行動できるように経路を作ったのです。
恋は、その名残り。
恋こそ、その経路を使いまくっている脳の癖である。
苦しい恋愛をしながら、精神的に成長し、動物から人間になるための試練をたくさん乗り越えさせるために、カルマ相手にときめかせ、決して愛の循環が起きる相手ではないのに、夢中になるように仕組まれているのです。
まるで、果実がなっていない木にのぼらせるかのように。
恋こそ、理性が必要です。
人は価値観を共にできる相手じゃないとエネルギーを生産し、思考力、行動力を発揮することはできません。
『運命の人は、あらゆる試練を乗り越えた先に統合する』
この概念は、恋というものを巧みに利用し、人が試練を乗り越えるために行動するきっかけを与えるために、脳が仕組んだ物語である。
そう理解してもらうと、本物の運命の人への道が見えてくるのではないでしょうか。